ホピ山はいつも笑ってる

ゆとり世代の社会人(男)が、ギリギリのところで社会にしがみつき、毎日を面白おかしく生きていくブログです

気になるあの子と僕とピザ

ピザが食べたい

これがお題らしい

 

ピザと聞いて僕が思い出すのは、

昔よくいっていたイタリアン系の居酒屋さんだ

 

その居酒屋さんは石窯で焼いたピザや種類豊富なパスタ、カクテルやワイン、生ビールも

全て500円で楽しめる非常にリーズナブルなお店

 

それだけで通う理由になるのだが、

当時めちゃくちゃ可愛い店員さんが働いており、その子目当てで友人とよく行っていた

 

とても元気ハツラツで、忙しそうに店内を駆け回っているけども、どんな時も笑顔で接客してて、酔っ払いのお客さんの絡みも冗談を交えて交わすほどのスキルの持ち主

 

この笑顔に惚れない人はいない

そんな素晴らしい子だった

 

もちろん僕も例外ではなかった

毎回そのお店に行くたびにその子がいるかチェックして、オーダーはその子が来た時に言っていた

 

 

そう、私はキモい客なのだ。

キッチン裏で噂されるタイプのキモい客なのだ。

 

 

そんなキモい私が何回か通って顔を覚えてもらえるようになった

 

そのままでも十分嬉しかったのだが、もう一歩先に行きたくて

連絡先を聞きたいと、おこがましくも欲を出してしまった

そうマルゲリータピザにさらにチーズをトッピングするかのように…

 

 

しかし、我小心者。

ナンパなんてのはもってのほかのコミュ障クソ野郎なので、女の子に連絡先を聞くなんて

味のしないピザの耳のみを永遠と食べ続けるくらい不可能だった

 

そんなこんなでうじうじしていると、

いつも一緒に行っていた友人が女の子に急に声をかけた

 

友人「すみません!生お願いします!

そういえばお姉さん、いつも働いてますよね

学生さんですか?」

 

 

これには驚いた

 

運動神経皆無のキモい剣道部主将として地元では名を馳せていた友人が注文とともにさりげなく会話を始めたのだ

 

 

女の子「そうなんです〜!バイトしなきゃ生活費稼げないんで笑」

 

友人「そうですよねー、おれも一人暮らしだったから気持ちわかるわー」

 

女の子「一人暮らしだとバイト三昧になっちゃいますよね!」

 

 

目と耳を疑った

一言二言話しただけで、「一人暮らし」「学生」

 

そして「いい子!!」という情報をゲットしたのだ

 

 

ここぞとばかりに僕も会話に参加する

 

僕「ひ、一人暮らし大変です…よ…ね   ふふふ」

 

 

自分の不甲斐なさに涙が出た

友人が会話を始めて歩き始めているのというのに、何故おれは今会話の足踏みをしたのだ

 

 

 

その後、女の子は接客に戻り、僕は友人と会話に戻ったのだが、どうしても女の子を目で追ってしまう

 

 

 

そんな僕を見兼ねた友人が、また女の子に声をかけてくれた

 

友人「お姉さん!こいつ(僕)がお姉さんと話したいって行ってるんよ、友達になってやってよ!」

 

女の子「え?そうなんですか??是非是非!」

 

友人「じゃあさ、ライン教えてよ!

今度時間あるときにでも飲もうよ!」

 

 

 

驚きのあまり脱糞した

顔は涙でびちょびちょだし、ズボンはうんこでぐちゃぐちゃだ

 

 

もちろん脱糞なんて嘘なのだが、予想以上にスムーズに連絡先を交換したことに驚きと嫉妬が隠せない

 

 

 

 

その後、なんとか僕も頑張って一言二言当たり障りのない会話をして、店を後にした

 

 

友人から女の子の連絡先を送ってもらい、早速ありがとうございました!とラインを送る

 

 

 

 

 

 

 

返事は来た

 

 

が、

 

 

ラインの内容なんて覚えてないくらい会話が盛り上がらず、すぐに連絡が来なくなった

 

もちろん僕のコミュ障さがダメだし、いいなと思った子に自分からいけない女々しさもだめだ

反省点はたくさんある

 

 

 

しかし、一つ許せないのは…

 

友人がそのあと女の子と仲良くなって何度か遊びに行ったことだ

 

思い出すだけで歯痒い

友人は凄かったが、悔しくて悔しくて堪らない

気になっていた人を横取りされた気分

 

言うなれば、切り分けられた最後のピザを横から取られた時の気持ちだ

 

 

これっきり僕はイタリアンが嫌いになった

 

もちろんピザなんてもってのほかだ。

 

 

 

おしまい